書籍
海と、がれきと、ボールと、絆。

東日本大震災で、大きな被害を背負った東北地方。この書籍では、高校生の目線から変わり果てた町の状況、そして復興へ向かう姿を描いています。スタンダード編集部の一人として、高田高校女子バレーボール部、山田高校野球部の原稿を担当させていただきました。2011年2月25日発売号のスタンダードは、くしくも沿岸のスポーツ特集だったのです。発売後から約2週間後の3月11日に東日本大震災が起きました。震災後、取材で訪れた町は変わり果て、取材に訪れた多くの学校が避難所として使用されていました。生活もままならない中、部活動を行う余裕などはありません。それでも地域の方々の応援で、高校生の部活は震災から1か月後には始まっていました。生徒たちは本当に元気で、取材に訪れた自分のほうが元気づけられた。そんなことを覚えています。当時感じたことがこのように本として残っていることは本当にうれしいです。

wtiter : 菊地 健二