岩手日報社
「ありがとう、岩手県営野球場」ウェブサイト

岩手県営野球場は、50年以上にわたって、岩手の野球人の聖地であり続けてきました。地方球場の一つに過ぎない球場ですが、この球場では、高校時代の菊池雄星選手、大谷翔平選手、佐々木朗希選手もこの球場のマウンドに立ってきました。そして、大谷選手、佐々木選手にいたっては「160キロ」を計測しています。僕自身、Standardの取材で何度も足を運び、「怪物たちのドラマ」を目撃させていただいた思い出の球場です。長く親しまれてきた岩手県営野球場はその役割を終え、来年4月からは新しい球場に戦いの舞台は移ります。このニュースを聞いて、もちろん寂しさはありましたが、「ありがとう」という気持ちのほうが強かった。今回のこの仕事では、元高校球児のスタッフがたくさん参加していました。かつて恋い焦がれた聖地に「感謝の気持ちを伝えたい」という熱い思いがビンビン伝わってきました。大きな志に突き動かされた仕事は、結束感が生まれ、満足感のあるものになります。この仕事に携わって、改めてそんなことを思ったしだいです。

client : 岩手日報社
planner : 菊地 健二
designer : 長澤 諒