メジャーリーグのショートの選手が
送球したボールが160kmを超えていたことが話題になりました。
以前であれば、それほどの速球が投げられる選手は
ピッチャーになっていたはずです。
しかし、速いボールを投げる=良いピッチャーではありません。
むしろ、この選手は内野手として、
速い球を投げられることで、アウトにできる確率が格段に上がる。
より科学的な解析が進む、野球界における「新しいスタンダード」なのだと思います。
TCCというコピーライターの団体があります。
この団体の新人賞を受賞することは
コピーライターとしての大きな目標であり続けています。
数年前のこの新人賞をお笑い芸人が受賞しました。
以前のスタンダードは、広告制作の仕事に就き、
そして土台を築いた上で初めて受賞できるというものだったと思います。
しかし、お笑い芸人の方はその道とはまったく関係ないにも関わらず、
新人賞を獲得してしまった。これは「新しいスタンダード」なのだと思います。
もはや、「こういうやり方が正しい」という考え自体が古いのでしょう。
僕は今までとは違う道筋を辿った制作者がこれからどんどん出てくると思います。
昨日まで専業主婦だった方が、突然ミリオンヒットの楽曲を作るかもしれない。
現役の高校生が、芥川賞を受賞するかもしれない。
無理だと思われてきたこと、無謀と思われること、
それらの壁を軽々と乗り越えることができる世の中になってきていると思います。
様々な世界で「大谷翔平」が出てくるのでしょう。