あまり言われないことですが、
「見積もり力」というものは確実にあると思います。
僕はうちのスタッフが作る見積もりを見る機会があります。
そして、その見積もりというものには、
その人の能力やセンスと言うものが凝縮されています。
見積もりというのは実は非常に高度なものです。
単純なお金の積み上げではないのです。
「美しい見積もり」には、人の意思があります。
そして、仕事全体を見渡す能力が必要になるのです。
仕事全体が見えていない人に見積もりを頼むと
ただ単に時間がかかるだけではなく、
そこにはクリエイティブな要素は見当たりません。
一方、仕事全体、得意先の個性などが見えていると、
それに合わせた見積もりになることが当然です。
どこに時間がかかって、人が必要になるのか。
こちらに金額を割くために、どの部分を削ればいいのか。
厳しい予算であっても、品質を担保するためには
どこに予算を投入すればいいのか。
そういうものが見えていることで、見積もりの精度は上がっていきますし、
意味のある見積もりになるのです。