以前、矢沢永吉さんが全国のライブハウスでツアーをしたことがありました。
すでにビッグスターだった矢沢永吉さんが
自分の原点である、ライブハウスに立ち戻ったことは
多くのメディアに取り上げられました。
ライブハウスの経営はどこも大変な状況です。
もしかしたら、矢沢さんは、自分がライブハウスに出ることで
ライブハウスの灯を消さないことに貢献できるのでは。
そう考えたのかもしれません。
テレビ番組の中で、
矢沢さんが出演するライブハウスを訪れたものがありました。
そして矢沢さんはこんなことを言っていた。
「どこのライブハウスに行っても、
ライブハウスというのは同じ匂いがする。
それは『夢の匂い』だ」
矢沢さんらしい言い回しだなと思った。
矢沢さんが訪れたライブハウスの壁には、
無数のフライヤーが貼られていた。
ここからのしあがってやろう、自分たちの音楽に注目してくれ。
そんな熱気が満ちていました。それを見て、「夢の匂い」と表現したのだと思います。
多くの若者を見てきて、やはり、この「熱気」はすごく大事だと思います。
そして、伸びる人の特徴だと思います。
口には出さなくても、この世界でがんばるんだ。結果を出すんだという思いは滲み出てしまいます。
僕はそういう若者が嫌いではありません。