これから制作会社で働く人間は、
どんどん「名前のない仕事」に直面していくと思います。
以前、イベント会場で、同級生に会ったことがありました。
その時に「今、何してるの?」と聞かれる。
イベント会場で運営に携わっていた自分は
口ごもってしまった。
ICHINOSEKI DOGの販売の手伝いをしている時には、
またまた同級生に「ホットドッグ屋さんなの?」と聞かれた。
僕はその時も同じように口ごもってしまった。
その時やっていたことは、僕の大切な仕事の一部ではあるけれど、
それは僕の仕事領域のすべてではない。
「今、何してるの?」という質問に明確な答えを持っていなかった。
ただ、それがライト・ア・ライトなのだと言うことはわかる。
ライト・ア・ライトの業務領域は、年々広がっている。
デザインやCM制作はもちろん続けているけれど、
その領域から離れた仕事も増えてきている。
今うちで働くスタッフが、いつかさらに的確な答えを見つけ出して、
「自分の仕事は、〇〇〇〇です」と言う日が来るのかもしれない。
日本人が一つの仕事で給料をもらうようになったのは、明治の後期です。
それまでは、農業を主業にしている人が多く、
収穫期が終わったら、生活をつなぐために別の仕事をしていたのです。
今でいう複業は当たり前のことだったのです。
今の働き方は、むしろ大昔に戻ろうとしているのかもしれません。
昔の人は、生活をつなぐために、必死に複業をしていた。
今の僕たちは、自分たちがやるべきことを選ぶことができる。
その必死さでは到底昔には及ばない。
ただ、ライト・ア・ライトは、未来の可能性を広げるために、
そして、会社が掲げる「岩手を面白く」するために、
仕事を増やすことに情熱を傾けられる。それはそれで幸せなことだと思う。