関係人口と言う言葉がよく使われるようになりました。
人口減少に伴い、移住しなくてもいいから、
岩手をいろいろな形でつながる人を増やしていきたい。
そういう考え方だと思います。
そのために大きなお金が使われているのも事実です。
僕はもちろんPRや理解を促す活動も大切だと思うのですが、
それ以上に大切なものは、
岩手と関係を持ちたいと思ってもらえる実体を一つでも多く作ることが
何よりも大事だと思うのです。
花巻東高校はたいしてPRもしていないけれど、
全国から、この学校の野球部に入りたいという生徒が入学してきます。
それは、卒業した菊池雄星や大谷翔平が「未来」を見せてくれているからです。
自分も、ここで頑張れば、メジャーリーガーになれるかもしれない。
そういう思いに駆られた若者は、PRしなくても集まってくるのです。
そういう魅力的で、将来性のある企業が岩手にあれば、
大きな予算をかけなくても、人は勝手に集まってくるのです。
岩手はいいですよ、力を発揮できる場所ですよ、と声高に言うよりも、
一つでもいいから実体を増やしていくことが、
関係人口につながっていくと思うのです。