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SMALL&SLOW

長いこと、日本では「BIG&FAST」の時代が続いてきたと思います。
どんどん大きくして、そして、スピードを上げて、生産効率を上げていく。
今もその考えは残っているでしょう。
ただ、それが、「正義」ではなくなってきていると思います。

そして「SMAL&SLOW」という価値観が浸透することで、
地方にもチャンスが生まれる。地方の良さに光が当たる。
そう思っています。

今まで価値がないと思っていたものが評価される。
そういう時代になってきています。
(地方なのに、東京っぽいものを目指すのはカッコ悪い時代になっているのです)

星野リゾートの星野佳路さんが青森の宿の再建に当たった時の話です。

働く人たちにこの宿で働く人たちにアンケートを取りました。

この宿の強味は何か?
・素晴らしい山海の珍味を出せる。
・海が美しい
・丁寧なサービス

そんな答えが出てきた。

逆に弱みは何か?と聞くと
・接客で方言が出てしまい恥ずかしい

星野さんが見出した宝は、この「方言」でした。
その地域ならではの普段の言葉で接することこそが重要。
「あおもリンガル」の接客は評判となり、
日本中はおろか、世界からも、この宿を目指してやってくるようになりました。

おいしいものも、洗練したサービスも東京にあります。
ただ、あたたかい地域の言葉で接客することは東京の一流ホテルでもできないのです。