ライト・ア・ライトの仕事、菊地健二個人の仕事。
僕はこれを分け、バランスを取りながら、仕事をしています。
ライト・ア・ライトはもちろん僕個人のものではありません。
ここで働く社員みんなのものです。
利益を上げることは大事な目的ですから、危険度のある仕事は受けられない。
一方で、「菊地健二個人」に持ち込まれる仕事というものもあります。
「これからどうなるかわからないけど」的な内容で、
ビジネスになるかどうかさえわからないものが多い。
だけど、可能性を感じるものは確実にあるのです。
そういうものはライト・ア・ライトのスタッフを使わず、
まずは僕個人が動き、ビジネスの芽があるかどうかを判断しています。
ライト・ア・ライトと菊地健二の関係は、
ローリングストーンズとミックジャガーのような関係です。
ローリングストーンズのヴォーカリストであるミックジャガーですが、
ソロでの活動もしています。
そして、そのソロ作品では、ローリングストーンズではできない
実験的な音楽をやったりもしている。
そこでの実験結果をローリングストーンズに持ち帰り、
さらにバンドのクオリティを上げてきたという事実もあります。
僕が外側で挑戦的な活動をする。
そして、その結果をちゃんと会社にフィードバックする。
いいことも、うまくいかなかったことも、すべて話す。
それが、結果的にライト・ア・ライトのレベルを上げ、
視野を広げていくものになると考えています。
僕個人で動いている案件でも、
「これは会社で使えるな」と思う瞬間は少なくないのです。