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起業するのに、どれくらいお金が必要か

起業したいという人が確実に増えている。
ただ、その一歩を踏み出せないのはお金の問題です。

「起業したいのですが、いくら用意すればいいでしょうか?」

そういう質問をされることも多い。
そして、応えるのは「0円でスタートするのがいい」
と僕は答えるようにしています。

起業を考えた場合、どんどん積み上げていく。

・商品を売る場合だったら、その在庫を用意しておかなければならない。

・信用を得る意味でも、事務所はあったほうがいい。

・認知してもらうために、広告も使ったほうがいい。

それらを積み上げていけば、相当な金額になる。
200~300万円くらい、簡単に飛んでしまう。

ただ、世の中に自分を当てはめているだけで、
自分ならではの「起業スタイル」になっていないのです。

例えば、最近の投稿でたびたび登場する「ICHINOSEKI DOG」。
一関の農産物で作ったオリジナルのホットドッグですが、
販売するまでにかかったお金は、多く見積もっても10万円いかないと思う。

最初の企画がしっかりと設計されていれば、無駄なコストはどんどん減っていくのです。

なんだかわからないけれど、必要になるかもしれないから。と、お金を無駄に使う。
ちゃんとしたゴール設定とそこに至るまでに何が必要か。
その企画の部分がしっかりしていれば、お金はそんなにかからないのです。

バンクシーというアーティストがいます。
例として適切ではないかもしれないけれど、
彼がやっていることは
「神出鬼没で、世界中の町の壁にアートを描く」ということです。
その企画を実践するのに、必要なのは、スプレーだけです。
移動交通費はかかっているだろうけれど、
彼自身の能力ですべて解決でき、他にかかるのはスプレーの費用だけです。

はなまるうどんが展開した、クーポンキャンペーンは、
他店の期限切れのクーポンを持ってきてくれれば、値引きするという企画でした。
自分のところでは、クーポンの印刷費はゼロ円。
財布の中に眠っている使わなかったクーポンを使って、値引きされるとう好企画でした。

お金を使ったから成功率が上がるわけではない。
むしろ、お金をかけたことで、撤退に躊躇してしまうことのほうが多い。

起業って、お金を使うことではなくて、頭を使うことなのです。