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高い目標を掲げた時、人は思想家になる

以前は極めて自分個人の身の回りだけを考えた目標だったものが、
急速に高い次元の目標に達することがあります。
自分の周囲だったものが、急速にその半径を広げて、
多くの人に波及する目標に代わることがあります。

それこそが、高い目標。

そして、この高い目標は
一人の努力ではどうしようもない場合が多い。

例えば、野球選手だとして、
今年は30本のホームランを打つという目標を立てたとします。
それ自体、大変な目標ですが、
達成するためには、自分の力でできることがほとんどです。

・まず、ホームランできる球を見極める力を付ける。
 ⇒ボール球に手を出さない。直球であれ、変化球であれ、
  自分が得意なコースの球を確実にとらえることを目指します。

・ボールを遠くに飛ばす力を付ける。
 ⇒ボールを遠くに飛ばすためには、まず最低限として、
  スイングのスピードを上げることが重要です。
  スイングスピードを上げるために、筋力を鍛えなければならない。

と言うように、個人の努力で出来ることです。

周囲からもホームランバッターとして認められ、
年齢も重ねることで、影響力を持つ存在となってきた。
その時、ホームランを打てるバッターを増やす。という目標を立てたとします。
これはもう個人の力だけでは目標を達成することができません。

・ホームランを打ちたいと思う子どもを集める。
⇒興味・関心を持つ子どもを集めるために、情報を発信しなければなりません。
 SNSを使うだけでなく、その他のメディアを使ったほうが到達力が高まります。
 さらに子供たちが集まるグラウンドが必要です。

・多くの子どもに技術を教える。
⇒一人でたくさんの人数を教えることは難しい。
 そう考えれば、自分の方法論を理解して、ちゃんと伝えられる存在が必要になります。

と言うように、高い目標を設定した時には、人の手を借りなければなりません。

そして、そこにはちゃんと考える能力が求められます。判断する能力、見極める能力と
言い換えられるかもしれません。
自分の技術だけでない部分を磨いていかないと、大きな目標を達成することは難しい。
体力で補えないものは、頭を使うしかないからです。

大きな目標の前に立った時、人間が思想家になっています。