先日、Standardの取材で、
菊池雄星投手に取材させていただきました。
雄星選手に最後に取材させていただいたのは、
彼がプロ1年目のオフだったので、
13年振りくらいにお話しさせていただきました。
「高校時代に学んだことで、今も役立っていることはありますか?」
と質問したところ、雄星選手は、
「明確で高い目標設定」と答えてくれました。
花巻東時代に身に付けた習慣は、今も続けているそうです。
目標設定を行い、そして、そこに到達するためにはどんなことをすればいいのか。
一つひとつ洗い出していく。
そのやり方を今も続けているそうです。
僕はこの言葉がすごく腑に落ちる。
目標というのは、大きくなるほど、抽象的になってしまうのです。
「日本一の投手になる」
と目標とした場合、何を持って日本一とするのか。
日本一のピッチャーが持っているものは何なのか。
そういうものを一つひとつ具体的なものにすることで前に進んでいける。
かつては、160キロのスピードボールを投げる。15勝する。などを目標に掲げていた
雄星選手の今の目標は、「長く続ける」ということだそうです。
メジャーリーグで40歳まで先発投手を続けることが目標。
そして、メジャーリーグで先発を任せられるのは、全球団合わせても合計150人です。
その150人に入りたくて、メジャーリーグには世界中から選手が集まって来る。
その中で勝ち残り、40歳まで続けることは並大抵のことではありません。
もしかすると、投手として、最高に難易度の高い目標と言えるかもしれません。
雄星選手はその目標に向けて、歩みを進めています。
約30分のインタビューが終わった後、ちょっとしびれるような感覚がありました。
そして、もっとがんばりたいという気持ちが湧き上がってきたのです。