ルーキー、1A、2A、3Aとリーグを上っていって、
やっとメジャーリーグに辿り着く。
日本で実績のある選手であっても、
アメリカでの実績は皆無。
メジャー契約ができない場合には、
順を追って、同じように辿り着かなければなりません。
そして、多くの日本選手が驚くのが、
世界中から来た若者の「質問力」だそうです。
例えば、ドミニカから来る選手は17歳とか、
日本で言えば、まだ高校生のような選手もリーグに参加しています。
そういう若い選手でも、質問する力を持っている。
どんなボールの握り方をしているのか。
自分はこうしているが、どう思う?
スイングの時の下半身と上半身がうまく連動していない。
どうやればうまく連動するか教えてほしい。
そんな風に質問を重ねている様子を見て、
日本選手は恵まれているというか、生ぬるいと感じるそうです。
質問力を磨くには、まずは学んで実践することだと思います。
「ゼロから教えてください」というのは明らかに怠慢。
自分で学んでいないと、学んだことを試していないと、
的確で自分の役に立つ質問はできないのです。
この頃の若者の中で、
「会社が教えてくれない。ちゃんとした育成がなされていない」
という理由を付ける人がいると言う。
僕は、なんて甘い考えなのだろうと正直思ってしまう。
教わることの前に、学ぶことが最初にあります。