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周囲の期待を上回ること、狙った結果を出せること

大谷翔平選手が、先日、「40‐40(40本塁打40盗塁)を記録しました。
ネットでもニュースになっていることなので、くわしくは書きません。
メジャーリーグの長い歴史の中でも、この記録を達成しているのはわずか6人。
そして、日本のプロ野球ではいまだ達成した選手はいません。
それほどすごい記録です。
そして、誰も達成したことのない「45ー45」ばかりか[50-50]の射程圏。
とんてもないことです。

大谷選手はメジャーリーグ史上最大の契約で、
ロサンゼルスドジャーズに移籍しました。
僕がその時、晴れがましいことだけれど、
もし結果が出せなかったら、袋叩きだろうなと心配したのです。
これだけのお金をもらいながら、十分な活躍ができなかったら、
メディアは一斉に叩き始めたでしょう。

「金をどぶに捨てたようなもの」
「ショーヘイ・オオタニの獲得は間違いだった」
そういう外野の声を一切封じ込める活躍ぶり。
重圧も相当であったにもかかわらず、結果を残す。
さらには、周囲の期待をさらに上回る結果を残す。
これは本当にすごいことだと思います。

また、大谷選手は、「40ー40」という数字をどこかで考えていたのではと思うのです。
来年は投打の「二刀流」の復活と言われています。
そして、マウンドに立ち続けるために、手抜きということではなく、
体力を温存することを考えてプレーしなければならない。
ある意味、打者として全力を注げるのは、2024年だけかもしれません。
さらには週発力というのは、年齢を重ねることで、一気に衰えていきます。
大谷選手も30歳を超え、これから瞬発力は衰えていく。
それらの事情を考えると、「40-40」を狙うとしたら、今年しかなかったとも思えるのです。

狙った年に、狙った結果を出せること。
これはすごいことであり、本当にかっこいい。

大谷選手の活躍は、もう普通の尺度では測れないものになっています。
どんなプレーを見せてくれるのか。全世界の野球ファンが注目しています。

ただ、今のパフォーマンスをこれから先の10年続けることは難しい。

今思うことは、大谷選手のプレーを焼き付けておこうと言うことです。

例えば、今の20代がおじいちゃん、おばあちゃんになったとする。
野球好きな孫に向かって、こんな話をする。

「昔、投手と打者両方で活躍した選手がいたんだよ」

「そんなの無理だよ」

そう、歴史的なシーンが今、毎日展開されていると思うのです。
そして、それを共通できる時代に生まれたことは、本当に幸運なことだと思うのです。