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負けたエースの翌日

メジャーリーグでは、投手が一番勉強になるのは、
「サイ・ヤング投手の当番翌日」と言われています。

サイ・ヤング賞というのは、日本の沢村翔に当たる。
投手として最高の賞と言われている。
そして、それを受賞するというのは、
一流の中の一流という証明でもあります。

一流と呼ばれる投手が、
登板した翌日に、どんな練習をしているのか。
それを見ることは投手にとって、本当に勉強になるものだと思います。

菊池雄星投手が雑誌のインタビューで話していたものです。

前日の試合でケガをしたサイ・ヤング賞受賞投手。
シーズン終盤ということもあり、もう今年の登板は無理かなと思われた。

しかし、その投手は、ポストシーズンに間に合わせるために、
その時点で出来ることを必死に取り組んでいた。
可能性がゼロでない限り、努力を続ける姿に感動したと語っていました。

「負ける」ということは、その人の人間性があらわになります。

負けることに慣れ過ぎた人間は、悔しがることもないし、
そして、自分ではなく、周りのせいにしてしまったりする。
そういうのは本当に恥ずかしいし、カッコ悪いことです。

以前の会社で働いていた時に、大きなプレゼンがありました。
それを担当していた先輩が次の日には気持ちを切り替えて、
いつも通り仕事に打ち込んでいる姿を見て、
僕はそうあらねばと思った記憶があります。

負けたことを受け入れて、
次に勝つための努力を惜しまない。
それが大事で、最終的に勝つための唯一の方法ではないでしょうか。