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商売の学校

僕は学校からの講演依頼は基本的にお断りしています。

講演というのは、スライド資料を作ったりすると、
けっこう時間がかかる。そこに割く時間がない。
さらに講演場所までの距離がある場合には、
その日一日仕事が出来なくなってしまう。
それらの理由から講演依頼はお断りするようにしています。

そんな僕ですが、珍しいことに学校で授業を担当しました。
それは「商売を成功させたい」という気持ちが伝わってきたからです。

この頃の高校の文化祭では、生徒たちが商品企画をして、
そして、それを販売するという取り組みが増えています。
この取り組みには大賛成で、若い頃から商売感覚を養うことは重要だと考えています。

文化祭にはどれくらいの人が来るのか?
去年はどれくらい売れたのか?
なぜ、このような企画の商品をやりたいのか?
文化祭に来る人達にとって、その商品に感じる価値は何か?
どれくらいの価格設定を考えているのか?
商品の魅力を伝えるには、どんな言葉が適切なのか?
商品に目を引くために、どんなビジュアルが必要なのか?

そういったことを授業の中で話していきます。

今日は授業の中で実際にPOPを作ってもらったのですが、
非常に短時間のレクチャーにも関わらず、
こちらが教えたい要点をつかんで、
しっかり「売れる」POPに仕上げてくる人がいました。

こういう商売感覚は、彼らが大人になった時に、
すごく役立つものだと思います。
だから重い腰を上げて、出かけてゆくのです。