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編成力

PL学園の野球部のことについて書いた記事を読んで、
編成力というのは大事だと改めて思いました。

PL学園は多くのプロ野球選手を輩出し、
全国優勝を何度も成し遂げた。
(現在は廃部になってしまいました)

その最強チームで特徴的だったのが、部員数の少なさです。

多くの名門野球部は、部員が100名を超えています。
その厳しい競争を勝ち抜いた者がベンチメンバーとなり、
さらに選ばれた人間がレギュラー選手として試合に出場することができる。
そういうシステムになっています。

一方、PL学園は、1学年20人に満たないことも多い。
60人に満たない部員数でした。
では、このチームがなぜ全国で勝ち進むことができたのか。
そこにあるのは、優れた編成力だと思います。

チームに必要な人材、勝ち上がるために必要な人材をスカウトする。
そして、それは極めて少ない人数です。
これぞと見定めた選手をチームに入れ、鍛え上げることで勝ってきたのです。

100名を超えるチームでは、
1年生のほとんどは球拾いくらいしかやらせてもらえません。
野球をやりたくて入ったのに、野球をやらせてもらえない。
PL学園は人数が少ない分、1年生もちゃんと練習させてもらえる環境があった。

また当たり前ですが、
100名を超えるチームよりも、60名のチームのほうが練習量も増えるのです。

例えば、バッティング練習。
バッティングゲージは5つあったとして、
それを100名でやるよりも、60名でやったほうが
打つ時間は圧倒的に60名のほうが多いのです。

僕は、会社を運営する時に、この編成力というものを意識しています。
例えば、同じことができる人ではなく、違う能力がある人を積極的に採用します。
ライト・ア・ライトは、さらに業務の二刀流が当たり前です。
複数の業務も一人がこなすことが求められます。

それによって、どんなことが起きるか。
チームの多様性です。
そして、二刀流にすることで、その組み合わせはどんどん増えていきます。

編成力を上手に使いながら、
ライト・ア・ライトという組織体をさらに強いものにしていきたいのです。