気力、技術、体力。いわゆる心技体が充実している年代に、
自分の力を発揮できる舞台がないことは辛いことです。
やる気に満ちているのに、それを活かす場所がない。
僕にもそんな時がありました。
焦るし、ただただ時間を浪費しているような気持ちになってしまう。
そういう時期は本当に辛かったし、一刻も早く抜け出したかった。
そして、それは人のせいにしてもしょうがなくて、
自分の力で切り拓いていくもの。誰も助けてくれない。振り向いてもくれない。
自分と向き合って、抜け出す方法を見つけるしかない。
これは本当にやりたい仕事だ。自分にぴったりの仕事だ。
そういう仕事に出会う時がある。
その時に、全力を出し切れないのは本当に悲しいことです。
時間がない、他の仕事が終わらない。
それで結局、自分が本当にやりたかったことができないまま、
締め切りの時間が来てしまう。
これも同じように、誰も助けてはくれない。
自分で打開策を見つけるしかない。
時間がないなら寝ないでやるのか。
今抱える仕事を頼める人を探すのか。
それは人によって、やり方は違うでしょう。
ライト・ア・ライトの若いスタッフも、
いずれこんな瞬間が必ず訪れる。
その時にどうやれば、乗り切ることができるのか。
どういう心構えが必要なのか。
そういうものも教えていかなければならないと思うのです。