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足りないからこそ、必死に考える

網膜剥離の手術を終えて退院。
それから企画書を書き続けています。

片目での作業はいつも以上に疲れますし、作業効率も下がる。

ただ、こういう状況を不利と考えるのではなく、
どのように活かしていくかという視点に立つことで、
状況は大きく変わってくると思います。

両目で普通にできていたことができなくなることで、
違う方法を考えるようにしなります。今までやったことのなかった方法を試すようになります。

僕は楽天的なのかもしれませんが、
こういうアゲインストの状況を楽しめるようにできている。
そして、そういう時だからこそ、頭を使い、乗り切る方法を考える。
それは、けっこう楽しいことなのです。

能率が上がらないのなら、短時間で出来る方法を考える。

僕が頼ったのは、過去の自分です。
今まで書いてきた企画書のストックはかなりの数に上ります。
その中から使えるものを見つけて、それを作り変える。

こういうやり方は、「焼き直し」、「使い回し」の感じがして
やってこなかったのですが、
実はそれは自分の満足感優先なだけで、
企画の骨子がしっかりしていれば、流用できることに気づきました。

過去の自分が考えたものに、さらに上乗せしていく感覚です。

圧倒的にスピードが上がりますし、以前作っていた時よりも経験値は上がっているわけで、
企画の精度はさらに高まっていく感覚がありました。

足りないからこそ、今までと同じやり方ができないからこそ、
どうやってやりきるかを考える。
病気をすることで、そういう視点が手に入ったと思います。