以前働いていた会社では、
企画書制作の作業は完全な分業でした。
全体骨子を考える人がいて、
各パートに分かれていきます。
例えば、提案の中にイベント開催が含まれていれば、
そのイベントの説明ページは、専門のスタッフが担当します。
僕の場合は、テレビCMであったり、冊子であったり、
制作に関するページを受け持っていました。
そして、全体骨子を考える人が、
集約して企画書にまとめあげていきます。
だから、企画書の全体を見るのは、
提出当日の朝だったりします。
僕の若い頃は、
その企画書を見ながら、
「こんな風に仕上がるのか」と感心していました。
ただ、キャリアを重ねるにつれて、
「自分だったら、こういう風にする」とか
「このページをもっと強調するだろうな」とか
どんどん批評眼が磨かれていった。
企画書ができました。それをたた漫然と見ているのは本当にもったいない。
そこからどんな学びを見つけるのかが大事だからです。
ライト・ア・ライトの若手には、
企画の最初の段階から入ってもらうことが多いし、
当然、企画書が出来上がるまでの過程も見せています。
さらには、最近では、企画書の一部分を任せることも増えてきた。
ちゃんと段階を踏ませながら、「いつか」に備えていってほしいと思うのです。