ブランディングの仕事をしていると突き当たるのが、
ビジョンと現実の乖離という問題です。
ビジョン策定のお手伝いもさせていただくのですが、
そのビジョンそのものと、そこには程遠い現実を知ることで
急に失速してしまうことがあるのです。
あるいは、ビジョンとの距離を縮めようとして、
ちょっと自社を大きく見せようとしてしまう。
僕はその時に言うのが、
ビジョンと現実が乖離していても問題ないということです。
ビジョンは高い目標です。向かっていく目標とも言えます。
そして、そこに一歩ずつ進んでいく姿勢が大事なのです。
今の生活者は現実というものに敏感です。
無理に大きく見せようとしても
見透かされてしまいますし、
無理に大きく見せようとするような企業は信用してもらえません。
だから、今はまだまだだけれど、その高い目標に向かっていく姿をありのまま見せることが重要なのです。
ありのままには嘘がありません。虚勢も、言い訳もない。
そういう企業こそが愛され、そして、信用を集めていくのです。