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応援の精度

フォロワー数が〇〇〇人いるとか、
動画再生数が〇〇〇〇回いったとか、
そういうことが一つの基準になりつつあります。

僕はこれらの数字というのは、ほとんど意味がないと思っています。
それはなぜか?

例えば、この企業を応援したいという場合、
いちばん簡単なのは、声をかけることです。
運動会で走る選手に、「がんばれ」と声をかけるのって
簡単にできますよね。
SNSの「いいね」というのは、これに極めて近いと思っています。
ボタン一つ押すだけですから、簡単に意志を表明できる。
「いいね」を押すほうも、
熟考に熟考を重ねたうえで、ボタンを押しているとは到底思えない。
だから、SNSのフォロワー数とか、いいねの数というのは、
その程度だと考えておいたほうが良いと思うのです。
私(あるいは企業)はすごく支持されている。これは幻想です。

最近、ライト・ア・ライトが手掛けた仕事でも、
閲覧数がぐんぐん増えて、再生回数が伸びている案件があります。
ただ、それに比例して、集客ができているかと言えばそうでもないのです。
SNSで広がったから、集客も増えると期待したいけれど、
それはたいがい期待外れになります。

応援の精度ということを考えれば、
「がんばれ」の先にある行動は、実際の「購入」です。
好きな企業、応援したい個人、それらを支えたいという気持ちがあれば、
お金を出してくれます。

ただ「購入」してもらったから成功ではありません。
その先には、
リピート ⇒ 口コミ・紹介 ⇒ 適切なフィードバック
というように応援の精度は研ぎすまされていきます。

「購入」した商品を気に入ってくれたなら、次も買ってみようという「リピート」につながります。
その満足度が高いほど、周りの人に商品について話したくなる。「口コミ・紹介」へとつながります。
そして、商品のファンになってくれた顧客は、耳の痛い話、あるいは改善してほしい点があれば、
それに応じた「フィードバック」を寄せてくれるようになります。

応援の精度が髙ければ高くなるほど、企業のブランディングは成功していると言えます。