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「らしさ」をつくる

広告の仕事というのは多面的ではあると思うのですが、
その一つが、「らしさ」をつくることだと思います。

例えば、ポスターをつくったとき、
それを見た時に
「〇〇商店らしいね」と思ってくれること。
それが個性であり、店のイメージにもなっていくと思うのです。

この頃、岩手でも
東京の雑誌で見るような表現が多い。
素敵に見えるのだけれど、
岩手の企業の「らしさ」が見えてこない。

梅原真さんという高知県に拠点を置くデザイナーがいます。
僕は梅原さんのデザインが大好きで、
著作で紹介されているものを何度も何度も読み返している。
そして、想うのは、梅原さんのデザインには、
「高地らしさ」がすごく感じられる。
その土地の風土が感じられるデザインになっている。

東京っぽくないけど、東京にない「らしさ」がある。

僕はライト・ア・ライトの得意先に
「らしさ」をつくりたいと思っています。
それはブランディングの仕事にも似ていて、
けっこう時間がかかるし、
息切れしない粘り強さも必要になる。

今年1年はイメージしているデザインをしつこく続けて、
イメージや個性を定着させていきたいと考えています。