制作の仕事をしていると新人の時には
アイデアを数多く出すことが大事と言われる。
僕も新人コピーライター時代には、
「100本、書いてこい」みたいなことを言われてきた。
若い時に量をこなすというのは、
やはり意味はあると思います。
そういう厳しさを乗り越えるという部分もありますし。
ただ、今振り返ると、深さという部分では疑問が残る。
量を出すことが目的になると、
一つの案を深掘りするという部分が後回しになってしまう。
例えば、たくさんコピーを書いたとしても、
採用になるのはただの1案です。
そして、実作業はそこから始まるのです。
深掘りができていない中で作業が進むことで、
どうしても薄っぺらいものになってしまう気がするのです。
これからのコピーライターには、
量と深さ。その両方をいいバランスで体験させないといけないと思っています。