一関の仕事が増えてきました。
一関は元々僕の出身地ということもあり、
知り合いもたくさんいます。
社長さんになっている人も少なくない。
そういう部分もあって、「仕事をもらえる環境」は
以前からあったのかもしれません。
地元というのは優しいものですし、何につけ居心地がいいところもある。
ただそれ以上にうれしいのは、
一関では、僕はただの普通のおじさんということです。
盛岡が仕事の中心なのは変わりないのですが、
やはり盛岡ですと、「クリエイター」という見られ方をしてしまう。
それが僕にとってはすごく居心地が悪いのです。
クリエイターと呼ばれるのは昔から抵抗感があります。
それに引き換え、一関では、
「いろいろやってくれる菊地さん」という感じ。
もちろんデザインやコピーの仕事もありますが、
ふらっとやってきて、面白い話をして帰っていくおじさん。
そんなイメージだと思います。
例えば、昨年一関でやった「肉丼祭」には
たくさんの人が関わっていました。
その中には名刺も渡さないまま、
現場作業が始まってしまいました。
イベントが終わってから、
「ところで、菊地さんって何の仕事をしている人ですか?」
と聞かれたりする。
僕はそういう感じが何とも心地いいのです。