この数年、ライト・ア・ライトの業務で増えてきたのは
求人募集の広告です。
それほど、求人に苦慮している企業が増えているということだと思います。
岩手の人不足は深刻になっています。
そして、ライト・ア・ライトでも担当させていただく機会があるのですが、
これは本当に弱音になってしまうのですが、
求人広告というのは遅効型なのです。すぐに結果を出すのが難しい。
もちろん猛烈な広告量投下で、認知度などは上げることはできますが、
それ自体が志望につながるものではありません。
なので、得意先にも、その旨は正直にお話ししています。
最近、手がけさせていただいた企業の求人広告があります。
この求人広告を制作するにあたって、広報担当者を兼ねる社長と何度も話しました。
そして、社長と一致したのは、きれいごとではなく、生の言葉を伝えるということです。
「働きやすい職場です」
「社員が連携して、仕事に取り組んでいます」
「風通しがよく、何でも言える環境です」
そういう類の広告はたくさんあります。
ただ、それらは求職者に響かない。
そして、社長も、採用条件として求めるのは、
真剣に打ち込むことができるということ。
それ以外のことは、気にしないと言っていたことから
「無口、無愛想、大歓迎。」
というキャッチコピーです。
そして、社長も、「これだよ、こういうの」と言ってくれた。
これは岩手の中小企業経営者の本音だと思います。
もちろん、コミュニケーション能力は高いほうがいい。
主体的に行動してくれる人のほうがいい。
ただ、そういうどこでも欲しがる人材は中小企業を選ばないのも事実なのです。
だからこそ、きれいごとではなく、経営者の本音を伝えることが大事だと思います。
ずいぶん思い切りのいい社長から、そんなことを学ばせていただきました。