アイデアというものが、既存のものの組み合わせであることを
以前の投稿で書きました。
もうちょっと具体的な事例を教えてほしいという問い合わせがあり、
今回は丁寧にお話ししたいと思います。
羽田空港にはガチャポンが400台設置されているそうです。
そして、そこから生み出される売上は、待場に置かれているガチャポンとは
比較にならないほどだそうです。
外国の旅行客は、旅行から帰る日に、
空港でお土産を買ったりしますが、
最後に残った日本円を本国の通貨に両替します。
そして、それが取るに足らない金額の場合、
両替するのも面倒くさい。
それらの課題・不便に目を付けた人が思いついたのが、
空港×ガチャポンという掛け合わせ
だったのだと思います。
ガチャポンには、今はいろいろなバリエーションがあり、
日本の名所のフィギュアが入っているものもあります。
これは、小さなお土産としてはぴったり。
しかも、残っている少額の日本円で買うことができる。
それによって、400台が設置されるようになり、
そして、売上も想像をはるかに上回るものになっているのだと思います。
誰にも思いつくものだと思いますか?
僕はそうは思いません。
空港×ガチャポン
従来からあるものでありながら、空港とガチャポンは遠い位置にあるものだと思います。
ただ、旅行客の心の内側を推察することで、
この空港とガチャポンの結び付けてしまった。
それはすごいアイデアだと思います。