事実と真実は違う。
その真実の部分を探り当てるのが、企画制作会社の仕事なのだと思います。
2000年代初頭に
マクドナルドが大々的にアンケートを実施しました。
そして、マクドナルドに対して、「健康に悪そう」というイメージが
より強まっているということがアンケート結果からわかったそうです。
これは事実。
マクドナルドは、健康的な商品を作らねばという思いから
「サラダマック」という商品を作りました。
ヘルシー志向の人も、この商品だったら選んでくれるだろうという思惑。
結果は惨憺たる結果に終わりました。
誰もマクドナルドで健康的な食事をしていないからです。
これが真実です。
その後、マクドナルドは、サムライマックなどの
高カロリー商品を発売して、人気商品に育て上げました。
仕事をしている中でデータというものを見る機会があります。
もちろん、それは事実なのでしょうが、
それを鵜呑みにしてしまうのは本当に怖いことだと思います。
事実としては受け取りながらも、真実に近づかなければならない。
そして、僕らの仕事の中では、
それが得意先の業績に直結してしまうからです。
(こちらが提案したとしても、受け入れられない場合ももちろんあります)
そして真実に近づくためには、
人の心の動きに敏感でなければなりません。