message

カタログ屋さんのその後

20代の頃、得意先で打ち合わせしていた時に
別のお客さんがふらっと訪ねてきました。
その時に得意先の社長が僕のことを
「カタログ屋さん」と紹介したのです。

確かにその時担当していたのは商品カタログ。
間違いはないのですが、得意先にとって、
自分はその程度の存在なのだろうなと思ったのです。
そして、この関係性を変えていかなければならないと
勝手に決意したのです。

その得意先とは、もうすでに30年以上のお付き合いになります。
たくさんの仕事をさせていただき、
そして、いっしょにうれしいことも、結果がでないことも経験してきました。

この間、打ち合わせでお伺いした時に
同じような展開で、お客さんが社長を訪ねてきた。
その時に社長が僕のことを
「うちのアドバイザー」と紹介してくれた。

時間を重ねる中で、関係性を深める中で、
「カタログ屋」から「アドバイザー」に昇格したことが
正直うれしかった。

僕らの仕事は仲良くなることが目的ではありません。
得意先の信頼を獲得することが目的なのです。