「負けない経営」の続きです。
僕が最近意識しているのは「残存者利益」というものです。
後ろ向きになるつもりはないですが、
岩手県は、これからどんどん人が減っていきます。
そして、高齢化が進み、お金を使う世代も同じように減っていく。
今の岩手県でさえ、商売するお店が多すぎる状況です。
僕は盛岡市に住んでいますが。
岩手県内で一番人口の多い盛岡市でさえ、
どんどんお店が潰れ、シャッターが降りているところは少なくない。
盛岡市でこの状態であれば、
他の市町村の状況はさらに深刻なものになっています。
一関市に行く機会が多いのですが、
昔いちばん人が集まっていた商店街の店舗の約半数は
シャッターが降りている状態です。
往来も減り続け、昼間に通りを歩いている人は片手で数えられる程度です。
そういう環境下で企業が生き残るには、
残存者になること。つまり長く事業が続けられる体制を作ることです。
会社を大きくすることを指向するのではなく、
会社の利益を残すことに今は専念し、
まずは残存者になることを目指す。
岩手県の産業の構造はここ10年で大きく変わっていきます。
そして、今はその途中なのです。
減り続ける人口に適性な企業数というものが決まってきます。
それを見越して、経営を考えることが重要だと思っています。