自分のちょっと年上。
新人の頃にお世話になった先輩たちが
定年退職していく。
自分がそういう年になっていることを実感しています。
以前の投稿でも同じようなことを書きましたが
定年退職というのは、仕事人としての最後の通信簿だと思います。
その人がどんな仕事をして、どのように人と関わってきたのか。
それらすべてがあらわになります。
どんなに実績を残そうとも、
周りのスタッフに愛されることもなく
消えていく人がいる。
まったくの逆。
仕事で大きな実績を残すことはできなかったけれど、
皆に愛され、惜しまれて去っていく人もいる。
仕事人としての価値で言えば、
実績を残した人が評価されるのかもしれません。
ただ、最後に人に愛されてきたことを実感しながら、
退場していく姿は、本当に幸せなことだと思う。
そして、自分を若い頃から見守ってくれた先輩たちが
ポツリポツリと消えていくのは、本当に寂しいのです。
甘えさせてくれる人、自分事のように相談に乗ってくれる人、
そういう人がどんどん減っていく。
僕はまだ仕事を続けるだろうし、社長という立場であれば定年退職というものもありません。
ただ、先輩たちが残してくれたものをどう伝えていくか。それも僕の大切な仕事になるのだと思います。