学生を見ていて思うのは、
自分の得意なことと、やりたいことが合致していないことが
けっこうあると言うことです。
そして、組み合わせの中で難しいと感じるのが
〇自分の得意なことが、実はそんなにやりたくないこと。
〇自分のやりたいことが、実はあまり得意なことではないこと。
というケースです。
例えば、製造業。
会社も安定していますし、福利厚生もしっかりしているし、給料だって悪くない。
それなのに、求人には苦戦している状況です。
作業のマニュアルもしっかりしているし、一つのことに集中して取り組みたい。
決められたことをしっかりとやりたいという人には、これほどいい職場はありません。
製造業の仕事に向いているという人はたくさんいると思います。
「得意」なことなのに、なぜか「工場は嫌だ」という理由で避ける人がいる。
もったいないです。
例えば、制作会社の仕事。
「自由な働き方」のイメージがあって、この仕事をやりたいと言う人は一定数います。
しかし、制作会社の仕事の8割は地味な仕事です。調整や確認に時間を使うことが多いですし。
さらには、主体性を求められるので、責任を負うことが嫌だと言う人には向かない。
給料だって高くはないですし、イベントがあれば休日も働かなければなりません。
やりたい仕事だったけど、やってみたら、自分は得意じゃなかった。
そういう例は少なくありません。
僕は仕事の相談を受ける機会が多い。
その中で感じるのは、
やりたいことを目指すことも大事ですが、
それ以上に自分が向いている仕事を見極めることが大事だと思っています。
もちろんいちばんいいのは、
自分のやりたいことと得意なことが合致している人です。
これらの人には何も言いうことはない。楽しみながら、突き進んで行ってください。
それだけです。