会社を辞める時にはじめてわかることがあります。
それは、その人がどのように会社で過ごし、
どのように人と関わってきたかということです。
組織が大きくなればなるほど、
自分の存在価値というのは見えづらいものです。
一員と言えば聞こえはいいですが、
一つの歯車でしかないとも言える。
僕自身、そう思ってきました。
確かな手ごたえが欲しくて、会社を去る人も少なくない。
僕自身、経験したことですが、
いざ辞めるとなった時、
多くの方々から連絡をいただいた。
ずっと会っていなかった得意先の方、
昔お世話になった先輩、
そういう方々からありがたい言葉をたくさんいただいた。
今まで働いてきた自分に通信簿をもらったような感じ。
本当にありがたかった。
同時にこれだけ自分を気にかけてくれている人がいるのか。
そんな驚きもありました。
これは辞めると言わない限り、わからなかったことです。
(ありがすぎて、ちらっと、辞めないほうが良かったかなと思ったほどです)
そして、同時に、これだけ見守ってもらえたのだから、
この先もきっと大丈夫という決意にもつながったのです。
人生は途切れることのない一つのドラマです。
そして、あの日、あの時の会社で働いていた自分も
今につながっているのです。
辞める時には、自分のやってきたことがあらわになるし、
そして、それは自信につながることもあるのです。