調べてみたのですが、
「縦割り」に対する批判というのは、
1960年代から始まっています。
縦割りではなく、他の部署と連携して
もっと効率的に、あるいはスピードある形で
実行していかなければならない。
そういう提言が行われていて、
約60年間、大きく変わることなく、「縦割り」は続けられています。
悪者にされがちな「縦割り」ですが、
一つの課題に取り組むには向いてるところもあります。
指示系統がはっきりしていて、やるべきことも規定されている。
ある意味、高度成長期にはぴったりのやり方だったのかもしれません。
ただ、今の社会は複雑になってきており、
点在する問題を俯瞰で見て解決しなければならなくなっている。
縦横無尽に横断することが求められており、
「縦割り」が向かない社会になってきているのだと思います。
そして思うことがもう一つ。
約60年言われ続けているのに、「縦割り」は変わらず存在している。
その事実を考えると、
もしかすると、働く人の中にも、「縦割り」のほうが良いと思っている人が
いるのではないかということです。
違う部署とやりとりしたり、調整したり。
あるいは他部署の利益のために、こちらが動いたり。
横断型の組織はやはり手間も増えます。これは事実だと思います。
ただ、これから先を考えると、
すでに勤続疲労を起こしている仕組みを無理やり使い続けるのではなく、
新しいものを取り入れていくことのほうが大事なのかなと思います。
それはライト・ア・ライトも同じです。
自分の仕事じゃないから、
そこは詳しくないから、
そういうことをやっていたら、
やはりダメだと思うのです。