僕に会社を辞めることを相談する人は、
けっこういい年の人です。
30代~40代が多いですね。
では、自分が会社を辞めることを誰に最初に伝えるべきか。
これは一番最初は家族です。当たり前ですが。
独身者はさておき、結婚している人であれば、
まずは配偶者に伝える。
大事なのは、二番目に伝える人。
二番目に伝えるべきは、
自分が辞めた時に、迷惑がかかるかもしれない人たちです。
30代~40代であれば、
会社においても、ある程度、権限を与えられている人が多い。
プロジェクトを仕切る立場になっている人も少なくない。
あなたが辞めた後、
いっしょに仕事をしてきた人たちは
仕事を失うかもしれない。
そういうことを想像することが大事。
僕が会社を辞める時には、
少なからず、僕からの発注を当てにしている人たちがいた。
僕が辞めることで、
その人たちの人生が違うものになってしまうかもしれない。
そう考えた時、すごく申し訳ない気持ちになりました。
だから、メールで済ませるのではなく、
直接会いに行き、そして、自分が辞めた後も
発注が止まらないように努力する。
あるいは、独立した後に、ちゃんと発注できるように頑張る。
そういう話をしました。
こういう方々は、ちゃんと話すことで納得していただいたし、
その後もライト・ア・ライトの応援団になってくれた。
辞め方というのは、実は人間性がすごく顕著に現れます。
そして、振り返る機会になることで、
自分がしてきたことの棚卸にもなる。
そこで思い浮かぶ顔が多いほど、あなたの会社人生は豊かなものだったと実感できるはずです。