「老害」という現象は、
60代、70代という年齢に限ったわけでなく、
実は40代から始まると思います。
ある程度の実績を積むことで、
40代になると権限を与えられ、発言力を持つようになります。
そして、やっかいなのは、上と下のバランスを取るようになることです。
責任のある立場となり、発する言葉の威力が増していきます。
たいしたことを言っていないのに、
「いやあ、〇〇さんの意見に賛成です」
なんて、言ってくれる場面の少なくない。
ただ、ここで勘違いしていけないのは、
20代、30代はたいして「いい」と思っていないのが事実なのです。
「どうせあの人がいいと思ったものに、決まっちゃうんだからさ」的な
ムードが漂っていることを気づかなければならない。
さらに危険なのは、
上と下のバランスを取るようになることです。
上層部の考え方もわかるし、下の世代の考え方もわかる。
そういう板ばさみ状態になることで、
「上の言ってることも尊重してさ」
「おまえたちの言うこともわかるけど、上の言うことも取り入れてさ」
みたいなことを言い始める。
もちろん組織の中ではどうしようもない部分もある。
ただ、僕はどのように見られているか、
そして、下の世代から、軽蔑されるような生き方はしたくないなと思うのです。
僕は完璧な人間ではありません。至らないところもたくさんある。
でもそれを隠さず、さらけだして、真正面から受け止めて、
自分の全力だけは尽くしたいと思うのです。
カッコいい大人っていうのは、そういうことかなと、勝手に思っています。