「地産地消」という言葉に続いて、
「地産地商」
「地産地承」
という3つの「地産地ショウ」が大事になってきていると感じています。
「地産地消」は
地元で生産されたものを、地元で消費していくという考え方。
例えば農産物。消費者にとっては、地元で収穫された新鮮な食べ物を
買うことができるというメリットがあります。
そして、生産者については、流通経費がかからず、手取りが増える。
さらには小ロットでも販売できるというメリットがあります。
これはこれで正しい時代があったけれど、岩手県においては、
地元からどんどん人が減ってきています。
「地産地消」だけでは成り立たなくなってきていると思います。
そこで「地産地商」です。
人がいなくなってきているので、当然「消」が地元から消えていきます。
地元で収穫されたものをどんな価値づけをして、
商売に変えていくかという視点が重要になってきます。
「ふるさと納税」などはその典型例です。
地元でしか流通していなかったものをより広いエリアで販売していくことを考える。
以前はなかなか参入障壁が高くて難しい面がありましたが、
ネットの普及によって、かなりチャンスのある市場になってきていると思います。
「地産地商」が軌道に乗ってくると、
より多くのものを生産する必要が出てきます。
そこで「地産地承」です。
農業を継承する人が少なくなって、
岩手県では耕作放棄地が増えてきています。
その状況を変えるために、
「地域計画」なども進められていますが、
さらに重要なのは「儲かる農業」を作ること。
それならばやりたいという人は増えていくと思います。
ここに書いた3つの「地産地ショウ」はすべて一直線上にあります。
ここをつなげていけるノウハウ、スキルは大きなビジネスにつながると考えています。