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やらされる仕事はつまらない

以前の投稿で、一つの仕事に複数の意味を持たせる
というものがありました。

この投稿について、同業の方から、
もう少し詳しく教えてほしいというリクエストがありましたので、
今回はさらに詳細に書きます。

例えば、予算規模も大きく、関わるスタッフも多く、
取材数も多い仕事があったとします。
やることが必然的に増え、難易度も高い仕事となります。

この仕事を期限内に終わらせるためには、
まず原稿を一定のレベルで迅速に仕上げることが僕の第一の役割になります。
ただ、これだけでは「やらされ仕事」になってしまい、辛い仕事になってしまいます。
予算規模が大きいので、ある程度の対価は期待できますが、それだけではモチベーションは上がらない。

この仕事の例に取ると、

まず「関わるスタッフが多い」は出会いの宝庫。

ライト・ア・ライトは仕事の発注先を常に探している会社です。
仕事を受けてもらえるデザイナーの数は多いほうが、うちのビジネスチャンスにつながります。
その視点で考えれば、関わるスタッフが多いのであれば、できるだけ会って、コミュニケーションを取る。
そうすることで、将来的にライト・ア・ライトの仕事を受けてもらえる可能性が出てきます。

「関わるスタッフ」が多いことは、特別な学びがあります。

チームビルディング能力を磨くには、まず場数がものをいいます。
数多くのスタッフをまとめあげることはその最高のトレーニングになると考える。
どうやればスタッフの意識合わせができるのか、どういう進め方が一番適切なのか、
そういうことを学ぶことができるのです。

「取材数」が多い。

企業への取材数が多いということは、営業のチャンスが生まれることだと思います。
普通だったら、門前払いされるようなところでも、取材ということで、
企業への突破口が開けます。ここで関係づくりができれば、その後の提案機会をもらえることもある。
ビジネスの可能性を広げる意味でも、取材は有効です。

以上のように
「原稿を書く」という第一義だけでなく、
それに付随する意味が3つ加わりました。
僕はこれらを設計することで、俄然モチベーションが上がります。

「この仕事は辛い」とか、「早く終わらせたい」とか、
そういうマイナス思考ではなく、プラス思考に差し替えていく。
そうすることで仕事の質、そして成果は大きく変わってきます。