制作の仕事は、想像することが多い。
届けたい対象をイメージして、
いろいろ想像することが多いのです。
この人は、どんな生活をしているのか、
この人は、どんなことに不便を感じているか、
この人は、どんな時に財布の紐をゆるめるのか、
この人は、どんな感想を持つのか。
いろいろな側面からとどけたい「この人」を想像しながら、
仕事を進めていきます。
だから、制作の仕事に携わる人は、「正しく」想像できることが重要になってきます。
ある意味、「正しく」想像することで、お金をもらっていると言ってもいい。
人の気持ちを知る。人の気持ちになって考える。人の気持ちを理解する。
人のより深い部分にある本音を理解する。
「正しく」想像することができないと、
立てた仮説自体が間違ってしまう。
間違った仮説から組み上げた企画は、あらぬ方向へ向かっていきます。
そして、最後の仕上がりは、「なんか違う」ものになってしまうのです。
仕事で結果が出ない人は、
やはり人の気持ちがわからないことが多い。
そして、教えることがとても難しいものです。
「こういう人は、こんな風に考える」
とマニュアル化できるようなものではないからです。
(人の気持ちは、世の中と密接にリンクしていて、どんどん変わっていきますし)
人の気持ちを理解するためには、
やはり多くの人に会って、その人の価値観に触れ、そしてそれを受け入れることだと思います。
(あの人はああ言うけど、自分はそうは思わない。それではダメなのです)
人とのコミュニケーションの大切さはこれまでの投稿でも何度も書いてきました。
コミュニケーションを通して、相手を理解し、受け入れ、自分の一部にしていく。
それが制作の仕事には、とても大事なのです。