以前勤めていた会社の先輩が言っていたこと。
それは自分のお葬式のことです。
「仕事は泣いてくれないが、仲間は泣いてくれる」
家族、友人だけでなく、仕事仲間もその人を思い出して泣いてくれる。
そういう人生を送りなさい。
仕事は一生懸命やるのは当然のこと。だけど仕事は仕事。それ以上でもそれ以下でもない。
ただ仲間は違う。自分を偲んで涙を流してくれる。
だからこそ一緒に仕事をする仲間を大事にしなさいという教えでした。
ある意味、お葬式というのは、人生の通信簿だと思います。
この世からいなくなった時、その人はどんなものを残したのか、
それが審判される日だと思います。その人の人生の価値があらわれるものだと思います。
実はこの言葉を教えてくれた先輩はすでに亡くなっています。
岩手から東京に行って、葬儀にも出席したのですが、
若すぎる死に、多くの人が涙を流し、悲しんでいた。
参列した人が涙を流す中で、遺影だけが満面の笑顔。
それを見て、僕も泣きました。
そして、この人は本当に価値のある人生を過ごしたんだなと実感できたのです。
僕も先輩に教わったような人生を送りたいと切に思いました。