社会人1年目のことをふと思い出しました。
それなりにやる気に満ちていた1年目、
そして焦っていた。早く一人前になりたいと。

すごく仕事ができる先輩が間近にいて、
その人のようになりたいと思っていたけど、
そんなにうまくいくはずはない。

例えば、自動車の運転を覚える時には、
自動車教習所に行きますよね。
いきなりF1レーサーに弟子入りする人はいないと思います。
もし弟子入りしたとしても、
あまりのレベルの違いに意気消沈してしまうでしょう。

あんなに上手に運転できない。あんなにカーブを鋭く曲がれない。
最悪の場合、自分に自動車の運転は無理だとあきらめてしまうかもしれない。

仕事でもそれは同じです。
仕事ができる先輩に憧れるのはいい。
追いつけるように努力することはさらにいい。

でも、それは簡単にできることではない。

僕は社員に、同じ世代の仲間をたくさん作りなさいと言う。
これは、競争する相手、励まし合う相手、支え合う相手です。
さらに加えるならば、「同程度のレベルの人間」です。

同じようなレベルで、同じような悩みを抱えている同士であれば、
いっしょに学び合うことができます。

目指すべき高いレベルを知ることは大事。
そして、一歩一歩進むことも大事。

仲間は多いほうがいい。成長力が全然違うのです。