箱根駅伝は本当に面白い。
毎年何かしらのドラマが生まれる。
今年は何と言っても
下馬評で優勝候補と目されていた駒沢大学を破り、
青山学院大学が優勝したことだと思います。
選手一人ひとりのタイムを見れば、
駒沢大学の選手は圧倒的です。
さらには大会での優勝実績も重なり、
僕も駒沢大学が優勝するんだろうなと思って、
テレビを観ていました。
青山学院の勝利のポイントとして挙げていたのが、
箱根駅伝に特化した練習スタイルです。
トラック上でのタイムなどよりも、
起伏の多いコースで力を発揮できることに注力した。
ある意味、他の駅伝大会を捨てても、
箱根駅伝で勝つための練習をしていた。
それは大事なことだと思います。
原監督が優勝後のインタビューで
スカウトする選手の選び方について語っていたことも
強く印象に残っています。
「心根のいい選手」ということを重視しているそうです。
結果が出ていない時は高校時代のタイムにばかり目が行ってしまい、
いわゆる「速い選手」を獲得していたそうです。
ただ、そうやって撮った選手が天狗になり、
チームメイトを見下すようになる。
さらには協調性をなく、チーム自体が瓦解してしまったと言っていました。
これは普通の会社でも同じことが言えると思います。
能力はもちろん大事です。
ただ、それ以上に大事なのは、会社全体に目配りし、
ちゃんとコミュニケーションを取れる人間です。
原監督は「心根のいい選手」を獲ることのメリットを
次のように付け加えていました。
「長距離走は一つひとつの積み重ね。いきなりタイムが縮まることはないのです。
毎日コツコツと積み上げられる胆力と素直さ。
時間はかかるけれど、3年、4年かけえば、エリートよりも伸びるのです」
これも同じです。
社員を見ていても、やはり新しい挑戦を厭わず、
コツコツと努力を続けられる人間は最終的には大きく伸びていきます。
小さな進歩だけに、自分の成長を感じにくのですが、
3年くらいたつと、過去の自分を冷静に見ることはできて、
大きく成長した自分を実感。そこからさらに伸びていく。
チームにとって、「心根のいい」ということは大きな資質と言えると思います。