僕はあまり「下積み」を必要だと思っていません。
キャリアが浅いうちは、小さな仕事で勉強させるということに
あまり意味を感じないからです。
むしろ、キャリアが浅いところで大きな仕事を任せることで、
一気に伸びる可能性のほうが高いとさえ思っています。
ただ、先日お会いした経営者の方は、
自分がしてきた下積みは非常に重要だったとおっしゃっていた。
それはお客さんを深く理解する時間だと付け加えた。
現場に出て、お客さんを観察することで、
どういうものが喜ばれ、どういうものに不便を感じるのか。
そういうものに向き合ったからこそ、
事業を早く軌道に乗せることができたし、
新商品、新規事業のアイデアを決める時にも、
やはり下積み時代の経験が役立っていると。
その話はすごく腑に落ちるものでした。
もちろん業種によって、その下積みの内容は変わります。
ただ、お客さんに向き合うということは、どのビジネスにも共通しているものだと思います。
徹底的に現場で学ぶことには価値があり、成功の確度を高めていくのかと。
下積みには、必要なものと不要なものがある。
今ではそう考えるようになりました。