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成功の道は、泥の道

先日お会いした二人の経営者。
どちらも今注目を集めている企業で、
いわゆる「成功者」と言って差し支えないと思います。

その二人と話していて、共通していたのは、
お客様の喜ぶことを現場で見続けていること。
そして、人がやりたくないことを敢えてやっていることです。
それによって、独自の個性を生み出しています。

生活者は浮気者です。
一つの企業の商品を買い続ける理由は見当たらない。
たまには別の店のものを買ってみるか。そういう気持ちはもちろんあると思います。
そういう動きを敏感に察知して、次の手を打っていく。
これは現場の最前線に立ち、お客さんが満足しているかを見てている証拠です。
どこまでもお客様ファーストの姿勢です。

そして、お客さんが喜んでくれることであれば、
あえて大変なことも選び取ることができる覚悟。
面倒くさかったり、手間がかかったりすることは
誰もやりたがりません。
ただ、そこには大きなチャンスがあります。
お客さんが喜ぶことであれば、あえてその部分に手を付ける。
それが他店の大きな差異になっているのは間違いありません。

以前、立て続けにIT企業の経営者をインタビューしたことがありました。

IT企業と言うと、スマートな仕事ぶりが想像されます。
ただ一代でIT企業を育て上げた経営者は、たいがい泥臭いことをやっています。
机に座っている人は一人もいませんでした。
営業活動をしっかりやり、お客さんのニーズをつかみ取ることが
いかに大事かがわかっているからだと思います。

今回お会いした経営者が「成功の道は、泥の道」と言っていました。
自分はまだまだだなと思わされた一言でした。