若い社員は、今は土台作りの時期です。
そして、土台づくりで大事なことは、
「高い理想を定めさせる」ということです。
今の自分ではできないけれど、将来はこういうことができるようになりたい。
その理想を定めさせる。自分の頭で考えることを習慣化させる。
そういうステップを踏んでいます。
例えば、デザイナーを考えると、
自分が本当に作りたいものではなく、いつの間にか自分の技術でできるものを作るようになってしまう。
本当はもっと違う方法があるはずなのに、
自分の技術で出来る範囲でしか仕事をしなくなる。
そういうことを続けることで、自分の伸び幅を縮めてしまうのです。
さらに、デザイナーの技術の部分。
これは、AIが代替するようになります。
デザイナーが何カ月もかかって作っていた労作を、
たった10分程度で完成させてしまう時代です。
そして、新しいアプリケーションはこれからどんどん出てくる。
アプリの使い方を熟練しても、次のものに乗り替わっていく。
技術力はAIのものになっていくと思います。
だからこそ、思考の部分を磨かせる。
広く、深い土台を作り、複雑化する世の中に対応できる人材に育てていく。
広く、深い土台の上には、幹が太く、簡単には倒れない木が育ちます。
その青々とした思考の森が、若い社員たちの財産になっていくと信じています。