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その人を想像できること

広告というものには届けたい対象があります。
それはおじいさん、おばあさんの場合もありますし、
子どもから大人までと言うように広い年齢を対象にしている場合もあります。

20歳の女性デザイナーに産直の仕事をお願いしているのですが、
産直というのは高齢の方が来ることが多い。
だから、高齢者のことを想像できないと、届かない広告になってしまう可能性が高い。

「このお店に普段から来ている人は、これを見て、わかるかな?」

20歳のデザイナーには、そんな言葉を投げかけます。
もちろん自身は20歳なので、高齢者の実感というのは持てない。
ただ想像はできる。自分のおばあちゃんや近所のおばあしゃんを想像して、
組み立てることはできるのです。

僕は制作者で重要なのは、この想像力であり、言い換えれば普通の人の感覚が理解できることだと思います。

普通の人に受け入れてもらえるだろうか。
普通の人の感覚とずれていないだろうか。
普通の人は理解できるだろうか。

制作者は、曖昧模糊とした「普通」と戦い続ける仕事だと思います。
逆に普通の感覚がわからないことは、相当のマイナスポイントになると思います。