仕事において「たたき台」と呼ばれるものがあります。
仕事を始める時の基礎資料という位置づけですし、
何となく新人に割り当てられる仕事のように思われています。
その名前のせいなのか、「たたかれる」ものはやりたがらない。
だから、新人に振られるのかなと。
それには違和感があって、僕はむしろある程度、キャリアを積んだ人間がやるべきだと思っています。
たたき台は、ある意味、仕事のおおざっぱな地図みたいなもの。
だからこそ、ここがスタート地点です。ここが目指すゴールです。というものが示されていなければならない。
ただ、それだけでいいのです。詳細な地図である必要はないのです。
そして、その抜けている部分は、他の人のアイデアで埋めていくというスタンスが正しいと思います。
キャリアの浅い人がたたき台を作ると、
できる人間だと思われたい、完璧なものを提出したい。
という思いが勝ちすぎて、かえってわかりづらいものになる傾向があります。
そして、一生懸命作ったのに、伝わらずに、否定されてしまい、へこんでしまう。
何もいいことがないです。
たたき台は、先ほども言ったように、多くの人のアイデアを借りるためのものです。
きれいな体裁である必要はないし、パワーポイントで作る必要もないのです。
わかるものであれば、手書きでも十分なのです。