学校の勉強を振り返ってみましょう。
主要5科目と呼ばれるものは、
そのすべては「わかる」だったと思います。
つまり受験勉強においては、
ここに書いた「わかる」に価値があるわけです。
(さらに「おぼえる」が含まれると思います)
それが社会に出ると一変します。
「わかる」の価値は急落し、
「できる」ことが価値を持ち始めます。
また野球に例えてしまうのですが、
バッティングの理論を知り、
一番効率的なバッティングフォームを知っていたとしても、
試合で打たない限りはまったく意味がないのです。
むしろ、セオリーから外れたバッティングフォームだろうと
結果を出せば評価されるのです。
音楽でも同じです。
音楽の歴史を知り、
旋律の構造を知っていたとしても、
人を感動させる演奏ができるとは限りません。
そして、人を感動させる演奏ができる人にだけ
それにふさわしい対価と名誉が与えられるのです。
僕が言ったところで何も変わりませんが、
やはり教育の現場で、「できる」という部分に
もっと重点を置いておかないと、
社会に出てから苦労する人が増え続けると思います。