人間の脳というのは、変化を嫌がるものです。
そして、人それぞれにその度合いは違いますが、
その「変化」と直面することを避けながら、
今の自分が形づくられているのだと思います。
20代の時に、上司から大きな競合プレゼンの担当を打診されたことがありました。
会社としても重要な仕事だったと思います。
その時に、僕の頭の中の「抵抗勢力」が声を上げました。
「このプレゼンメンバーでは、どうせ勝てないよ」
「この業種やったことないから、わからないし」
「やりたくないな」
「他にも仕事あるし」
「だいたいうちの会社、そんなに深くこの得意先に刺さってないし」
などなど、抵抗勢力が畳みかけてくる。
その「抵抗勢力」とは、「今までの自分」です。
「そうだよな、明日、事情を話して断ろう」
それでは、今までの自分と変わらない。
ちょうど結果も出ていなかった時期で、何とかこの状況を打破したいという
強い気持ちが僕の中にありました。
抵抗勢力の言葉は一切無視して、僕はその仕事を引き受けることにしました。
その仕事は、その後、30年続く仕事になりました。
あの時、自らチャンスを拾わずにいたら、その仕事は他の人に仕事が回っていた。
これは後になって、大きな後悔となって残り続けたと思います。
自分の中の「抵抗勢力」に屈しているようであれば、
新しいチャンスはつかめないし、成長にもつながらない。
この経験があるから、僕は、そういう「抵抗勢力」の声を無視するようになりました。
そうすることで、僕は変わった。大げさに言えば、人生自体が変わったと思います。