宇宙進出の足掛かりとなった「アポロ計画」というものがあります。
宇宙船を打ち上げることには、大きな危険が伴う。
その際に、それを機械で代行できないか検討がなされたそうです。
もちろん、当時の技術力の限界もあったと思うのですが、
宇宙で複雑な作業をするための機械を開発するためには、
膨大な時間とお金がかかる。
それを解決する唯一の方法が、有人の宇宙船だったそうです。
もちろん命は値段に換算できるものではないですが、
複雑かつ正確な作業をこなすことができるのは
機械ではなく、人間だったのです。
AIは
逆の言い方をすれば「完全なる指示待ち人間」と表現できるかもしれない。
命令されたことを圧倒的なスピードでこなすという能力は
人間をすでに凌駕しています。
ただ、アポロ計画と同じように、
より複雑化していく社会、多様な価値観が入り混じる環境において、
やはり人間は「いちばん安価な精密機械」であり続けると思うのです。